FeliCa2Money マニュアル
お知らせ
Ver 3.3 より、主にクレジットカード等の明細取り込みを確実にするため、CSV および Agurippa 電子明細処理時の取引 ID の生成方法を大幅に変更しました。このため、以前取り込んだ取引が重複して取り込まれることがあります。あらかじめご了承ください。
はじめに
FeliCa2Moneyは、FeliCaポート/PaSoRi を使って Edy などの電子マネーの履歴を読み取り、 Microsoft Money の電子明細(OFX形式ファイル)に変換するものです。 FeliCa2Money を使えば、ワンタッチで家計簿の記帳を行えます。また、CSV ファイル、Agurippa電子明細からの明細の取り込みにも対応しています。
現バージョンでは、以下の電子マネーを取り込むことができます。
- Edy
- nanaco
- WAON
- 交通系電子マネー : Suica, ICOCA, PiTaPa, PASMO, TOICA
必要環境
以下のものが必要です。- Windows 2000/XP/Vista/7(x86/x64) /8(x86/x64)
- .NET Framework 3.5 以降
また、電子マネーから明細を取り込むには以下のものが必要になります。
- PC内蔵の FeliCaポート、または SONY 非接触 IC カードリーダー/ライター (PaSoRi)
- NFCポートソフトウェア
使用方法
最初に「設定」を押して設定を行っておいて下さい。 物販店舗検索優先エリアは自分が使用しているエリアに応じて設定を行って下さい。これを設定 しないと、誤った店舗名が出力される可能性が高くなります。電子マネー明細の取り込みかた
電子マネーを PaSoRi に置き、Edy/Suica/Nanaco/WAON のいずれかのボタンをクリックしてください。 カードが読み取られ、電子明細(OFXファイル)が生成されます。「保存後に OFX ファイルを自動的に起動する」オプションをオンにしておくと、 自動的に Microsoft Money が立ち上がり、明細が取り込まれます。
駅名データベースについて
Suica などでは駅名/店舗名が自動的に入力されます。 駅名/店舗名のデータベースは、IC SFCard Fan で 配布されているデータベース(2008/12/12版)を使用しています。データベースを最新のものに入れ替えるには、 IC SFCard Fanの 「差し替え用駅名情報データベース」をダウンロードし、圧縮ファイルを展開してできる StationCode.mdb を FeliCa2Money のインストールディレクトリにコピーしてください。
CSVファイルの取り込みかた
CSV ボタンを押して CSV ファイルを選択して取り込みを行って下さい。 取り込みを行う口座選択ダイアログが表示されますので、口座を選択して OK を押してください。まだ口座を登録していない場合は、口座情報の登録を行ってください。なお、口座登録を行う際、該当する金融機関がない場合は、CSV変換ルールのオンライン更新を行ってみて下さい。 それでもない場合は、残念ながらその金融機関は未対応なので取り込めません。
ご自分で CSV 変換ルールを作成することも可能です。変換ルールの作成方法については こちらをご覧下さい。 ルールを作成された場合は作者までお送り下されば公式ルールとして取り込みます。(なお、現在は個別に CSV 変換ルールを作者側で作成することは行っておりません)
Agurippa電子明細ファイルの取込みかた
Agurippaが提供するAgurippa電子明細を取り込むことができます。 Agurippa電子明細の詳細はこちらに記載されています。 現時点では JNBアグリゲーションが対応しています。 ダウンロード方法はリンク先を参照してください。Agurippa電子明細は「Master Money データダウンロード」で行います。ファイルをダウンロードしたら、FeliCa2Money の Agurippa ボタンを押し、 ダウンロードしたファイルを指定してください。
アンインストール
コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」から削除してください。制限事項
- Edy には使用履歴は最新6件までしか保存されていませんので、Money に取り込めるのも最新6件だけです。
- Suica には使用履歴が最新20件まで保存されていますが、FeliCa2Money で変換できるのは最新19件のみです。これは、Suica の各履歴には残高しか記録されておらず、取引額を前回残高との差分で計算するしかないためです。
- WAON の使用履歴は3件までしか保存されていません。
ライセンス / Legal Notice
Copyright © 2001-2013 Takuya Murakami, All Rights Reserved.ライセンスは GPL に準じます。こちらを参照してください。
ソースコードは Github で取得できます。 URL は https://github.com/tmurakam/felica2money です (旧 sourceforge.jp のサイトはこちら)
本ソフトウェアは、いくつかの種類の電子マネーを読み込むことができますが、この機能はこれら電子マネーの発行者から公式に認められたものではありません。なお、本ソフトウェアは、これら電子マネーの発行事業者およびその事業といかなる関係もありません。
本ソフトウェアの動作や記載に関しての正確性に関しては一切の保証をいたしません。At your own risk でお使い下さい。
謝辞
駅名/店舗名データベースを提供下さっているでんのすけさん(IC SFCard Fan)に感謝します。改版履歴
2014-04-04 : ver 3.4.1 * CSV変換定義がダウンロードできなくなっていた問題を修正 2013-05-19 : ver 3.4 * アイコン変更 * CSVファイル内のハイフン区切り日付に対応 2012-11-08 : ver 3.3 * バージョンアップチェック機能を追加 2012-11-04 : ver 3.3 (Release Candidate) * CSV/AGR 取り込み時の取引ID生成方法を変更 2012-08-07 : ver 3.2 * CSVルール自動更新機能を追加 2011-02-27 : ver 3.1.1 * バグ修正: AGRファイルに "年/月" 形式(日がない)の日付があるとエラーとなっていた問題を修正 2011-02-26 : ver 3.1 * CSV取り込み機能を改良、口座管理機能を追加。 2011-01-08 : ver 3.0 * バグ修正 2010-12-30 : ver 3.0 beta 5 * バグ修正 : AGR -> OFX ファイル生成など 2010-12-30 : ver 3.0 beta 4 * AGR関連付け機能を追加 * バグ修正: AGRファイルに銀行/カード以外のものが入っているとフォーマットエラー * バグ修正: FeliCaカード残高が合わなくなる 2010-12-29 : ver 3.0 beta 3 * バグ修正 (AGR日付補正ミス) * 摘要文字数を32文字に制限 2010-12-29 : ver 3.0 beta 2 * バグ修正 2010-12-28 : ver 3.0 beta 1 * Agurippa電子明細取り込みに対応 2009-11-1 : ver 2.9 * Edy 取り込み件数が1件少なかった問題を修正 * station.mdb を 2008/12/22 版に差し替え * CSV変換: Order に "Sort" を指定できるようにし、一部の CSV で日付 ソートすることで取引IDを正しく付与できるようにした。 2008-05-17 : ver 2.8 * バグ修正 : CSV ファイル取り込みが失敗するバグを修正 * 駅名/店舗名データベース(StationCode.mdb)を 2008/5/3版にアップデート 2008-04-20 : ver 2.7.1 * 一部の駅名が正しく表示されなかった問題を修正 * felicalib ver 0.4.1 に置き換え、MSVCRT.dll がない環境で 動作しない問題を修正 2008-04-19 : ver 2.7 * x64 環境に対応 2008-04-08 : ver 2.6.1 * バグ修正: &, <, > などの文字列置換が行われていなかったのを修正 2008-04-07 : ver 2.6 * OFX 2.0 対応 * TSV(タブ区切りテキスト)に対応 * CSV ファイル読み込み処理を修正、多少のゆらぎを吸収するようにした * 適用名に &, <, > などの文字列が入っていたときにエラーとなる問題を修正。 2008-03-20 : ver 2.5 * WAON 対応 2008-03-16 : ver 2.4 * CSV 取り込み機能を追加 * Suica/Nanaco 解析機能を強化 2008-03-12 : ver 2.3 * Suica などにおいてエントリ数が20未満のときにエラーが発生する バグを修正。 2008-03-09 : ver 2.2 * SFCPeep を使用せず、felicalib のみで解析を行うようにした。 * 物販店舗検索優先エリア指定オプションを追加 2008-03-01 : ver 2.1 * Suica 未登録店舗において、連番ではなく出線区/出駅順を出力するようにした。 (Money 自動補完を有効にするため) 2008-02-03 : ver 2.0 * .NET Framework 対応 (C# 書き直し) * 金額が 0 の取引をスキップするオプション追加 (PiTaPa ポストペイなどの対応) * OFX ファイル保存先指定オプション追加 * OFX ファイル自動起動オプション追加 2007-11-06 : ver 1.2 * nanaco に対応。 2007-08-22 : ver 1.1 * 支払先に利用店舗名が入っていない場合(Edy の "支払" およびSuica の "物販")、 Money が誤って支払先を補完してしまうのを防止するため、連番を追記するようにした。 2007-03-18 : ver β2: (PASMO開始当日 :-) * セットアップを追加 * OFX ファイルに MEMO (備考)フィールドを追加するようにした 2007-03-17 : ver β1 * 初版 (PASMO開始前日 :-)
作者連絡先
- 村上 卓弥 : tmurakam@tmurakam.org
- FeliCa2Money Webサイト: http://felica2money.tmurakam.org
バグ報告などはメールでも受け付けますが、バグ報告システムで報告していただけると助かります。